病院やクリニックで事務として働いてみたいけど、医療事務の資格は必要だろうか?
今回は、今の私の仕事「医療事務」について紹介したいと思います。実際に私が医療事務になった経緯と、これまでの約10年の経験などをもとに、これから何を目指していくかも考えていきたいと思います。
これから医療事務として働きたいと思っている方や、今現在、病院やクリニックで事務をされている方々の少しでも参考になればと思います。
本記事の内容
- 私が医療事務という仕事に就いた経緯
- これまでの経歴
- これまでに取得した資格
- 今の仕事を続けている理由
- 今後何を目指していくか
本記事の信頼性
- この記事を書いている私は、医療事務歴約10年で現在クリニックに勤務しています。
- 関連する資格は、診療情報管理士、医療経営士3級を取得しています。
やっと新型コロナウイルス感染拡大の第7波がおさまりそうな状況ですね。
発熱外来を設置している医療機関は、お盆明けからの発熱者や感染者の激増への対応でみなさん疲弊されているのではないでしょうか。
私が勤務するクリニックでも、朝から電話が鳴りやまないというこれまでにない経験をしました。
今回の第7波はレセプト枚数が一気に増えましたので、保険請求業務がなかなかすさまじかったですね。
それでは、前置きはこの辺にして、早速ご紹介していきます!
私が医療事務という仕事に就いた経緯
まず、私はそもそも医療事務になりたいと思ったことは、実際に就職する日まで一度もありません。
むしろ、人生の選択肢の中に医療事務があるとは頭の隅にもありませんでした。
医療事務というと、なんとなく女性のイメージがあるというのもあるかもしれません。
では、どうやって医療事務という仕事に就いたかというと、前職が医療・介護福祉の事業所を中心とした会社で、私はそこに「事務職」として採用していただいたのがきっかけでした。
その会社での事務職は、それぞれの事業所に配属され、配属先は病院やクリニック、介護事業所、総務、経理などに分かれますので、医療事務として働くかどうかは人事によることになります。
ですので、もし私が総務や経理部門に配属されていたら、今の仕事をしていない可能性が十分あることになります。
ということで、私が医療事務という仕事に就いた経緯は、「医療・介護福祉系の会社に就職し、たまたま医療機関に医療事務として配属されたから」が始まりになります。
ですので、当然はじめは医療事務の資格も知識もなにもなしでしたし、実際、医療事務の仕事をするために法的に必須とされている資格はありません。言い方を変えれば、誰でもできます。
まさか自分が医療機関の窓口に立って受付や会計をするとは、ほんとうに夢にも思っていませんでした。
続いては、医療事務になってのこれまでの経歴を紹介します。
これまでの経歴
はじめは、前職の会社に就職して配属された病院の門前診療所での医療事務です。外来の受付業務から始まり、保険請求業務まで一通り経験させてもらった感じです。
次に、病院の病棟での医療事務です。外来である程度経験を積んだので、それほど心配はしていなかったのですが、実際は1枚のレセプトの額が桁違いだったり、患者さんの自己負担額も大きいのでかなりのプレッシャーを感じながら日々業務に取り組んでいました。
毎月の返戻・査定の通知を確認するのにビビっていたのを覚えています。
その後何年か、医療事務の現場から少し離れ、法人の理事会や委員会などの事務局業務を経験し、現場の医療事務に戻りました。
そして、この辺で役職が付いたり部下ができたり・・いろいろあり退職し、現在のクリニックに転職して医療事務をしています。
転職の際は、医療関係の事務はもうこりごり・・と考えていましたが、今のクリニックで必要としてくれたこともあり、これまでの経験を生かすことと、ここでなら新たなチャレンジもできそうだと考えて、医療事務を続ける決意をしました。
続いては、私がこれまで取得した資格について紹介します。
これまでに取得した資格
はじめに取得したのは、ニチイ学館の医療事務の資格です。
前の会社では、一部の業務をニチイに委託していたこともあり、ニチイの派遣社員さんと一緒に仕事をしていました。
現場でなにか分からないことがあれば、会社の先輩職員に聞くというよりも、ニチイの社員さんにいろいろ聞いて教えてもらっていたこともあり、いっそのことニチイの医療事務講座を受講すれば知識が身につくんではないかと考えて受講・受験しました。
実際、資格がなくても医療事務の仕事はできますが、基礎となる知識がある事務職員がいるかいないかで医院経営に大きく影響しますので、自分のこの時の決断と行動は正解だったと今でも感じています。
次に、診療情報管理士の資格です。何か医療事務員としてステップアップしたいと考えていた時に、たまたまこの資格について知り、挑戦しました。
研修では、医療事務的なことだけではなく、医療従事者として知っておかなければいけない最低限の臨床の知識や医学の歴史など、医療に関する浅く広くといった内容が多く、試験勉強はかなり苦労した記憶があります。
受講料・試験料は約20万円もかかりました。今考えれば、よく受講を決意したなと、当時の自分をほめてあげたいくらいです。
最後に、医療経営士3級の資格です。これはある研修で一緒になった先輩からすすめられて挑戦しました。
この資格は、医療機関に勤める事務員だけではなく、医師やその他の医療資格者、薬品関連会社のMRさんなども多く取得している医療経営に関する資格です。
この医療経営士の資格については、全国の資格取得者とネットワークができたことが一番の収穫だったかなと今では思います。
私はまだ3級ですが、今後2級の取得に向けてがんばらなければいけないとうすうす感じている次第です。
続いては、私が今の仕事を続けている理由について紹介します。
今の仕事を続けている理由
前の会社を辞めると決めて転職活動をしているときは、医療事務の職を探していたというよりは、事務職として自分には他にどういった可能性があるだろうかと考えて活動していました。
ただ、どうしてもこれまで積み重ねてきた知識や経験を少しでも生かすと考えれば、同業種の会社への転職という選択肢が残るという感じでした。
結果として、同じ医療福祉関連の会社に転職し、たまたまその時期の人事の関係もあり、現在のクリニックに配属されて医療事務として働くことになりました。
ただ、前の会社と違う点として、院長が交代して間もなかったということもあり、まだ組織としては確立していない職場だったことです。
最近ではコロナの影響もあり、病院以外のクリニックに求められる役割が大きくなり、当院も急成長を遂げている途中です。
現時点では、目の前の日常業務の整理と、中長期的な目標を掲げて、会社とともに自分自身も成長できそうな気がしています。
これまで自分自身あまり抱いたことのない、「このクリニック(会社)のために」という気持ちが日に日に強くなっているので、この気持ちが続く限りは今の仕事を続けていければと思います。
続いては、私が今後何を目指していくかについて紹介します。
今後何を目指していくか
実はまだ整理がついていません。近いうちに書けるようにがんばります。
まとめ:これまでの医療事務の常識を超える医療事務(男性)に
今回、改めて医療事務という仕事について考え、自分の経歴を振り返ってみると、自分のやっていることは他の一般的な医療事務の領域を超えているような気がしました。
これまで取得した診療情報管理士や医療経営士の資格を持っているだけで普通の医療事務にはほとんどいないですね。
受付や保険請求だけでなく、経営やマネジメントについても自然に考えて行動できているのも普通の医療事務にはほとんどいないですね。
こう考えると、ただでさえ男性の医療事務員は少ないのに、いつの間にか、知らず知らずのうちに少しは貴重な存在になっているような気がしてきました。
これからも常識にとらわれず、全国の先進的な先輩方を参考にして、日々学び、成長していきたいと思います。
今回は、「医療事務という仕事」について紹介しました。